サステナビリティの基本的な考え方

オーハシテクニカグループは1953年の創業以来、経営理念として「新たな価値を創造し 世界のお客様に信頼される会社を実現する」を掲げ、開発提案型企業として、自動車業界を中心とした事業を展開してきました。

また、2005年3月に「企業行動憲章」を、2021年9月に「ESGポリシー」を制定し、CSR、ESGを経営の中核に据え、事業活動を通じた持続可能な社会の実現への貢献に取り組んでいます。

 

一方、気候変動に対する世界的なカーボンニュートラル社会に向けた動きなど、近年の自動車業界をめぐる市場環境や社会は大きく変化しています。また、ESG(環境、社会、ガバナンス)に対するステークホルダーの関心の高まりなどを受け、持続可能な社会の実現への寄与など長期的かつ多角的な視野と、それらにもとづく経営や事業の遂行が強く求められています。

 

こうした市場の変化や社会の要請を踏まえ、当社グループが、今後も持続的成長を遂げていくためには、経済的価値を追求すると共に、企業としての社会的責任を積極的に果たし、事業を通じた社会問題の解決に更に取り組み、社会に利益を還元していくことが不可欠であると考えております。

 

この考えのもと、多様な角度から社内外の課題を改めて整理し、ステークホルダーにとって、また当社グループにとっての重要性の2軸で優先順位をつけ、地球環境課題・社会的課題・ガバナンス強化の3つの側面から社会と共に持続的な成長を遂げるための重要課題(マテリアリティ)を特定しました。

 

当社グループは、ESG経営を推進し、これらの課題解決に向けた取り組みを実践してまいります。そしてSDGsの達成、すなわち持続可能な社会の実現に貢献し、全てのステークホルダーの皆さまから信頼され、評価される企業グループの実現を目指してまいります。

 

企業行動憲章

1. (基本行動)

地球環境問題への取組みが企業の存在と活動に必須の条件であることを認識し、環境に配慮し、かつ社会的に有用な製品、サービスを開発、提供します。

また、その企業活動においては、常に公正、透明、自由な競争を行います。

 

2. (社会とともに)

「良き企業市民」として、積極的な社会貢献活動を行います。

また、海外においては、その地域の文化や慣習を尊重し、現地の発展に貢献する経営を行います。

 

3. (お客さまとともに)

お客さまのニーズに基づき、製品の安全性および品質の確保に万全を期すことで、お客さまの満足と信頼を獲得します。

 

4. (協力企業とともに)

適正な購買活動を通じて、協力企業である仕入先と良いパートナーシップの実現をめざしていきます。

 

5. (株主とともに)

株主はもとより、広く社会ともコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示します。

 

6. (従業員とともに)

従業員のゆとりと豊かさを実現し、安全で働きやすい環境を確保するとともに、従業員の人格、個性を尊重します。

 

7. (反社会的勢力に対して)

市民社会に脅威を与える反社会的勢力および団体とは断固として対決します。

 

8. (経営トップ)

経営トップは、本憲章の精神の実現が自らの役割であることを認識し、率先垂範のうえ、関係者に周知徹底します。また、社内外の声を常時把握し、実効ある社内体制の整備を行うとともに、企業倫理の徹底を図ります。

 

万が一、本憲章に反する事態が発生した時には、経営トップは自ら問題の解決にあたる姿勢を内外に表明し、原因の究明と再発防止に努めるとともに、社会への迅速な情報の公開と説明責任を遂行します。

ESGポリシー

オーハシテクニカグループは、自社が保有する技術・ノウハウを活用した新たな価値の創造と、次に掲げるESGを重視した健全な事業活動を通じて、「社会的な価値と当社の経済的価値」の最大化を図り、社会と当社グループの持続的な成長を目指します。

 

1.Environment(環境)

環境に係わる国内外の法令・規制を遵守するとともに、気候変動への対応、省資源・廃棄物削減対応、化学物質管理、生態系保護等、環境問題の解決に積極的に取り組みます。

 

2.Social(社会)

すべてのステークホルダーの基本的人権を尊重することを宣言します。

そして、国際的な行動規範等を尊重しつつ、高い倫理観をもって行動します。

また、従業員の労働環境、安全、衛生について十分に配慮し、更なる改善に努めます。

 

3.Governance(ガバナンス)

国内外の法令・規制を遵守し、公正かつ良識ある企業活動を行います。

経営の透明性確保や、危機管理の徹底のために適切な体制を整備します。